2025.04.07
【Picotest】キーサイトテクノロジーE5061B とPicotest P2102Aで測定するPDN インピーダンス測定
国華電機注目商品「PDN(Power Distribution Network)インピーダンス測定用プローブ、Picotest社P2102A」のご紹介です。
FPGA、ASIC、高速デジタルデバイスなどは、消費電流がダイナミックに変化するため、mΩレベルのPDNインピーダンスコントロールが必須となります。PDNインピーダンス測定はキーサイト・テクノロジーE5061B 2ポートVNA(Vector Network Analyzer)を用いたシャントスルー測定がよく知られていますが、下記の理由で難易度が高い測定です。
<難易度が高い理由>
・VNAのRFポートに印加可能なDC電圧に細心の注意が必要
・DUTとの接続ポイントは出力MLCCの電極部であり、同軸ケーブル2本のはんだ付けは高度な技術が必要
・はんだ付けの際、短絡があるとDUTを損傷してしまう
・低周波においてはグランドループによる測定エラーが発生する
今回紹介する、Picotest P2102A PDNブラウザプローブは、容易にターゲットにコンタクトが可能なPDNインピーダンス測定専用の唯一のプローブです。
<Picotest P2102A PDNブラウザプローブの特徴>
◆プローブ先端でケルビンコンタクト(4線式コンタクト)
◆MLCCのサイズにあわせた4種類のピッチサイズの交換式プローブヘッド
◆2ポート校正用基板と低損失PDN専用ケーブル付属
◆ >300MHz帯域
◆ <1mΩのインピーダンス測定
◆Picotest P2102A PDNブラウザプローブを用いる事で、難易度の高いはんだ付けから解放される為、複数のVRM(Voltage Regulation Module)測定評価が手軽にできます。その結果パスコンのリワークやシミュレーションへのフィードバック、パラメータ最適化が容易になります。
◆プローブヘッドは、ばね式の角度がついたプローブピンを使っているので、コンタクトが容易で確実です。スリムで先端が伸びているのでコンタクト部の視認性が高いです。
また、VNAにDCが印加されるのを防止するためのDC Block、低周波におけるDCグランドループをカットするコモンモードトランス、外導体抵抗が低いPDN専用ケーブルも併せて提案可能です。
②E5061B LF VNAとP2102Aを用いたDC-DCコンバータ電源インピーダンス測定と校正手順
④キーサイトE5061Bを用いたPDN プローブのインピーダンス測定デモ
デモ器のお貸出しも可能となっております。